求人票によくある“基本的な パソコンスキル”ってどの程度できればいいのでしょうか?
パソコンはもちろん使いこなせた方が良いに決まっていますが、どのくらいのスキルがあればどんな職種に自信をもって応募していいのか、不安になりますよね。
また、パソコン知識や操作に関する試験も多くありますが、試験の内容と実際に業務で役に立つパソコンスキルには差があるように思います。
様々な意見や状況があると思いますが、私が経験した数社での実務を元に本当に必要なパソコンスキルについて掘り下げていきます。
事務職じゃなくても最低限必要な パソコンスキル
現代では、まずはこれができないと、OL以外の職種につくことも難しいという パソコンスキル です。
- パソコンの起動、シャットダウン
- クリック、ダブルクリック、ドラッグなどのマウス操作
- タイピング(アルファベットキータッチによるかな入力が基本)などキーボード操作
『こんなの出来て当たり前でしょ!』と思われるかもしれませんが、最近ではスマホやタブレットで何でもできるので、“パソコンを使用できない新卒社員”というのもよくある話だそうです。
やってはいけないこと
どんなに パソコンスキル が高くても絶対にしてはいけないことをご紹介しておきます。
- ウイルス感染アダルトサイトなどを見てスパイウェアに感染した
- メールに記載されていたURLをクリックしてウイルスに感染した
- 許可されていないアップロードサイトに会社の資料をアップして個人情報が流出した
- メールの宛先を間違えて機密情報が漏洩した
- 有料ソフトを無料でインストールできるサイトを見つけてインストールした
- 会社のパソコンで個人的なネットショッピングをした
1と5は問題外ですが、2は無知から始まることが多いです。
3と4は自分自身の非常識やミス、または悪意から大変な事態につながるもので、会社をクビになる可能性も大いにあります。
5.は実はこの中で最も最悪で、法により責任を問われる可能性もあります。
会社ではセキュリティ対策と制限が付与されたパソコンを支給されることが多いです。例えば、決められたWebサイトにしか接続できない制限をされている会社であれば、上記4.以外の全てに有効な対策となります。
そのため、現役のOLさんでも上記のようなリスク考えたことない、という方も多いかもしれません。
しかし、すべての会社のセキュリティ環境が万全とは限りません。転職先で大失態を犯さないためにも、PCを使って仕事をする時のリスクを知識として理解することが大切です。
実は一番大切かもしれないメンタルスキル
恐らく多くの人が、最低限必要なスキル はできるけど やってはいけないこと の回避方法に自信がない、という感じではないでしょうか。
パソコンスキルに関係なくすべての人に大切だと私が考えるのは次の4つです。
1. 知ったかぶりをしないこと
わからないことを「わからない」と言えることは、どんな仕事でも非常に大切で高いスキルなんです。「わからない」「知らない」と言えない人はウイルス感染などの重大事故を引き起こす可能性が高いです。
2. 知らないこと、わからないことはすぐに確認すること
知らないことを「知りません」と言えるのは素晴らしいですが、そのまま放置しては意味がありません。なぜなら、それでは問題が解決しないからです。
知らないこと、わからないことは周り人に聞いたり、自分で調べたりして、解決への次のステップへ進みましょう。
3. ひとつの方法に固執しないこと
問題を解決する方法はひとつではありません。進む道(自分が一生懸命かどうか)が大切なのではなく、ゴールに辿り着くことが大切です。仕事ですから。人の意見や嘘かもしれない情報も見ながら、その場その時の状況に応じた最適解を常に考えましょう。
4. 問題を解決するまで諦めないこと
問題解決は、途中で諦めなければ解決します。諦めずにやった人だけが解決できるのです。
基本的な パソコンスキル とは(私見です)
会社固有のシステムは文字入力ができれば後は教えられた操作方法で操作するか、マニュアルが準備されていますので素直に従いましょう。
では実際に入社時に求められる“基本的なパソコンスキル”とは何でしょうか。
キーボードのキー名称と場所・バーの名前など
人にパソコン操作を案内する時であっても、逆に案内される時であっても、『名称』が分からないと非常に時間がかかります。「右上のアレ」「画面の下の黒いコレ」「手前のAから始まるキー」などではなく、きちんと伝わる言葉の引き出しを少しずつ増やせるといいですね。
キーにも、エンターキー(Enter)、コントロールキー(Ctr)、オルトキー(Alt)、エスケープ(Esc)、デリートキー(Del)、ファンクションキー(Fn)などあります。
そのほかには、タスクトレイ(右下の小さいアイコンが格納されているところ)、メニューバー、スクロールバー(縦・横)、スタートボタンなどがどこを示す言葉なのかを理解しておきましょう。
Officeソフト
表計算ソフト(Excel)と文書ソフト(Word)は使用できるようにしましょう。
エクセルで文書作成もされる方がいらっしゃいますが、そういう方はTabキーの使い方をご存知ない方が多いように思います。Wordは文書作成のために作られたソフトですので、特にビジネス文書作成時には圧倒的に便利です。ぜひ使い慣れて、使いこなされることをお勧めしたいです。
Eメール
Outlookなどのメールソフトのほかに、ウェブメールを使う場合もありますが、メールを使うことで大切なことは次の3つです。
宛先の指定
宛先にはTO、CC、BCCの3つがあります。TOは宛先、CCは宛先の方と一緒に内容を確認して欲しい人、BCCに指定した宛先は送信先の相手からは見えません。CC、BCCを上手に使うことで一度のメール送信で関係者全員に情報共有できるので効率的です。
メールソフトはウイルス感染や情報漏洩を引き起こしやすいソフトウェアです。ビジネスマナーに則ったメール文書を作成するだけでなく、誤送信をしないことが大切です。送信前に必ずダブルチェックしましょう。
添付ファイル
添付ファイルにはメール1通あたりに添付できるファイルの容量制限がある場合があります。添付ファイルの容量制限は企業やメールサーバ、プロバイダにより異なりますが、基本的に『5MB以上のファイルはメール添付で送受信しない』と覚えておくと良いと思います。もちろん、5MB未満のファイルでも送受信できない場合もあります。
また、個人情報や企業の機密情報が含まれるファイルを送る場合は、ファイルにパスワードを設定して送ります。もちろんパスワードは、ファイルを送ったメールとは別のメールで通知します。
最近ではファイルの送信にアップロードサイトを使うケースも増えています。業務でアップロードサイトを使用する場合には許可されているサイトのみ使用するようにします。
ビジネスメールマナー
宛名、冒頭の挨拶文、名乗り、署名などほぼ定型でカバーできるものも多いですので、一度きちんと
ブラウザソフト
ブラウザソフト(以下、ブラウザ)とは主にWebサイトを閲覧するためのソフトで、Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox、Safariなどがあります。何も意識せずに昔からずっとInternet Explorerを使っていて、最近仕方なくEdgeに乗り換えた、という方も多いと思います。
近年クラウド型サービスを導入されている会社も多いと思いますので、ブラウザで業務サービスにログインして仕事をする機会が増えました。ブラウザが指定されることもありますので
ダウンロードフォルダ
ブラウザでファイルを閲覧すると、多くの場合、ダウンロードフォルダに自動でファイルがダウンロードされます。ダウンロードフォルダが知らないうちに数ギガにまで大きくなっていたという話はよくあるので、定期的にお掃除してください。それから、何度もWebからダウンロードしなくても、フォルダに保存されていますよ。
キャッシュの削除
Webサイトを更新したのに反映されない、といった場合にキャッシュが影響していることがあります。
キャッシュは簡単にいうと、一度見たサイトを素早く開くために記憶しておく一時ファイルのようなものなので、便利なのですが、情報がリアルタイムに更新されないと勘違いしてしまう要因にもなり得ます。各ブラウザのキャッシュクリア方法は以下の通りです。
検索キーワードと検索場所
これが一番大切です。間違ったキーワードで検索していても答えに辿りつかないため、いつまで経っても問題が解決できないからです。変に関連ワードを考えるより、欲しい答え、目的をしっかり意識したキーワードで検索する方が答えは早く出ます。
まとめ
求人票の「基本的な パソコンスキル」は会社や職種によって基準が違います。同じ社内でも部署や上司によって求められるスキルが違うこともあるでしょう。
だからこそ、素直に、謙虚に常にスキルの向上を目指しましょう。
将来転職などを考えていて自分のスキルを客観的に確認したいという場合には、派遣会社のOAスキルチェックを受けてみるのもお勧めです。
パソナ東京キャリアセンター~自分のスキルはどのレベル?~PCスキルの自己診断チェックリスト☆ 【大手町】
この機会にPCスキルを確認してみましょう♪〜新たなキャリアの選択肢として、39.4%が「事務経験を活かして直接経営者から評価が得られるオンライン秘書」に興味〜
コメント